バウンドテニスのルール
第2章 試 合
第 7条 プレーヤーの心得、罰則
プレーヤーは、次の(1)から(4)の事項を守るものとし、違反した場合は(5)の罰則が適用されるものとする。
(1) 審判員の指示に従いプレーすること。
(2) 試合の開始から終了まで連続的にプレーすること。
(3) 競技規則に従いフェアプレイに終始すること。
~ 解 説 ~
バウンドテニスの試合では、相手プレーヤーが審判員を尊重し、コートマナーを守り、フェアプレイに徹し、最善を尽くしてプレーしなければならない。違反すると半スポーツ的行為として反則となる例を上げる。
①チェンジコートのとき、両プレーヤーは速やかに次のゲームを開始する体制に入らなければならない。(水分補給を含めて、前のゲーム終了後から概ね1分以内)
②ベストを尽くすこと。
③試合中は、コーチングを受けないこと、およびコート外からコーチしないこと。
④正当な理由なく無断でコートを離れないこと。
⑤ラケット、ボールなどを乱用しないこと。および施設・用具を故意に損傷させないこと。
⑥対戦相手、パートナー、審判員、観客に対し、身体に対する危害を加えたり、言葉やしぐさによる中傷・侮辱・威嚇をしないこと。
(4) 過度のかけ声、または相手を不快にする発声をしないこと。
(5) 本条(1)から(4)に違反した場合は、主審は次の処置をとることとする。
① 違反したプレーヤー(またはチーム)に警告する。
② 再び違反した場合は、そのプレーヤー(またはチーム)を1ポイント失点とし、直ちに審判委員長に報告する。
③ 3度目の違反に対し、主審は審判委員長に報告し、審判委員長は違反したプレーヤー(またはチーム)をその試合から失格させる。なお、「目に余る不品行な振舞い」に対して、主審から報告を受けた審判委員長は、違反回数にかかわらず、即座に失格させることができるものとする。
~ 解 説 ~
反スポーツ的行為を行った場合、1度目警告、2度目以降ペナルティを課す。主審および審判委員長は、次の処理を取ることとする。
① 1度目の違反
違反したプレーヤー(またはチーム)に「警告」を与える。
コールは、「ウォーニング」
② 2度目の違反
そのプレーヤー(又はチーム)を1ポイント失点とする。
インプレー中はそのプレー中のポイントを、新しいポイントの開始前であれば、次のポイントを失点とする。
コールは、「ポイントペナルティ」
主審は、ただちに審判委員長に、ペナルティを取ったことを報告する。
審判委員長は、審判副委員長などに、該当試合をコートサイドで観察するよう指示をする。
③ 3度目の違反
主審は、「ペナルティ」をコールし、審判委員長は、違反したプレーヤー(またはチーム)をその試合から失格させる。
④ 「目に余る不品行な振舞い」に対しては、違反回数に関係なく、主審は直ちに審判委員長に報告する。
審判委員長は、違反したプレーヤー(またはチーム)をその試合から即座に失格させることができる。
第 8条 試合形式
バウンドテニスは、1人対1人で行うシングルス、2人をもって1チームを編成するダブルス、および6人をもって1チームを編成するBTラリー戦を基本とする。BTラリー戦の競技規則は第6章に定める。
第 9条 ゲームの勝敗
(1) ゲームは4ポイントの先取をもって勝ちとする。ただし双方のプレーヤー(又はチーム)が3ポイントずつ得た場合はジュースとする。
(2) ジュースの後1ポイントを得た場合、そのプレーヤー(又はチーム)のアドバンテージとなる。
その後続いて1ポイントを得た場合そのゲームに勝つものとする。アドバンテージの次に他のプレーヤー(又はチーム)が1ポイントを得た場合は、再びジュースとなる。
第10条 勝敗の決め方 (マッチ および ゲーム)
(1) ゲームはジュースの場合を除き4点先取をもって勝ちとする。
(2) マッチは9ゲームとし、5ゲームを先取した方が勝者となり試合を終わる。
(3) 第9ゲームはタイブレークを適用する。
(4) 競技大会の運営上必要に応じて、他の方法で行うことができる。
第11条 サービス および コートのチェンジ
(1) サービスとレシーブは、1ゲームを終わるごとに相手側と交替して行い、奇数ゲームを終わるごとにコートのチェンジを行う。
(2) サービスのチェンジまたはコートのチェンジを間違えた場合は、間違いが発見された次のポイントから訂正する。それまでのポイントは、有効とする。
第12条 サービス および レシーバー
プレーヤー(又はチーム)は、互いにネットに対して反対側に立つ。サービスをする方をサーバーといい、そのサービスをレシーブする方をレシーバーという。